事業再生
会社再生は状況に応じていくつかの方法が考えられますが、どの方法でも共通するのは早期にご相談いただくが大切だということです。
支払を減額する方法
会社の経営が厳しくなると言っても、その状況は会社それぞれでさまざまです。
銀行債務などの金銭債務についての支払を減額する方法としては、いわゆる任意整理(リスケ)があり、場合によっては特定調停などの手続きも合わせて使いながら、支払を繰り延べてもらうという方法があります。
会社の負債を圧縮
しかし、民事再生手続などの大ナタを振るうことが必要になることもあります。
この場合、民事再生手続きなどの法的手続きは、会社の負債を数十%~数%ほどまで圧縮する形での再生の道を模索できる点でとてもメリットが大きい手続きですが、他方で、担保の問題や取引先への信用の悪化など、ケアが必要な多くの問題がある、とてもデリケートな手続きです。
事業譲渡や会社分割の検討
また、会社が生き延びていく方法を検討する上では、会社自身の経営状況を冷静に分析し、会社自身の不採算部門を閉じ、採算部門のみに絞る形で、経営の健全化を図ることもあります。そのために、事業譲渡や会社分割などといった手続をとることも検討すべきです。
大切なのは早期に相談いただくこと
このように、会社を立て直し、生き延びる方法は会社の状況によりさまざまです。
仮に、会社自身は、倒産させるほかない経営状況だったとしても、従業員の生活を確保するために、会社の生かせる部分を残していけるよう、経営者としては最善を尽くすべきでしょう。
当事務所は、経営の危機にある会社について、金融機関とのリスケジュール交渉を始め、民事再生手続きなどといった裁判上の手続だけでなく、金融機関との間の任意の交渉など、会社にとって必要かつ適切な手法を選択し、事業再生をサポートしています。
何より肝要なのは、早期にご相談いただくことです。会社の立て直しは時間との勝負であり、たとえば、振り出した手形の決済日の直前の相談になりますと、取りうる手段は自然と少なくなってきます。早期にご相談いただければ、選択肢はそれだけ多くなり、会社の立て直しのためによりベターな方法を選択することができます。
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